米国の目指す道路橋管理システム

摘要

日本と比べて橋齢が高い米国では，いくつかの悲惨な落橋事故も経験し，早くから橋梁の維持管理支援システム（BMS）の構築に取り組んできた．このシステムでは1991年に開発されたPONTISが有名である．その後4回の改良を重ね，1998年からはPONTIS3.4が使用されている．また，次なるPONTIS4.0（β）が今年から試行中であり，確実に機能アップが図られている状況である．一方で，昨今の米国では，これまでの個別施設ごとの資産管理とは異なり，道路全体としての効率的な資産管理（アセットマネジメント）を行うことを目指してきている．