日本プリント配線板生産実績2021年11月

摘要

2021年の日本のプリント配線板メーカーの出荷は、長期的には増加傾向にあるものの、毎月のように大きく上下する不安定な状況が続いている。それまで低迷していた日本のプリント配線板業界は、2021年に入って、成長傾向がはっきりしてきた。その要因としては、直接的、間接的に新型コロナウイルスの急激な拡大が関わってきている。コロナ感染の急激な拡大は、世界的な規模で、人々の社会活動の形態を大きく変えることになつてしまった。人々はオフィスや学校へは出かけずに、自宅にこもって様々な活動を続けることになつた。このため、人々はIT機器を活用して、コミュニケーシヨンを図るようになつてきた。その結果、パーソナルコンピュータをはじめとする各種IT機器の需要が大きくのび、そこで使われる高密度プリント配線板の出荷が大ぎく伸びている。これまで、衰退の傾向が続いていた日本の電子機器メーカーには、特需がもたらせる結果となり、各メーカーとも生産に追われる状況が続いており、サプライチェーンにおける部材の供給が、生産?出荷の律速になってきている。