間質性膀胱炎ガイドライン改定の概要

摘要

2007年に発刊された「間質性膀胱炎診療ガイ ドライン」は国際的にもはじめての間質性膀胱 炎（interstitial cystitis ； IC)に特化したガイドラ インであり，わが国におけるICの研究?診療の 発展に大きく寄与してきた.前回の発刊から10 年以上の年月が経過し，ICの研究や認知が進む 一方で，疾患概念や定義?用語に関する議論が 続いている.欧州，北米，東アジアを中心とする 各地域からICとその類似病態に対してさまざま な疾患概念や用語が提唱され，混乱を生じてい たが，最近になってようやくハンナ病変を有 するICとそれ以外を別の疾患群として区別すベ きことが共通理解となりつつある.このような経 緯から，昨年同ガイドラインの全面的な改定へと 至ることとなった.