男性不妊症の検査と その解釈

摘要

顕微授精をはじめとした補助生殖医療技術(ART)が普及し安定した技術となって，それまで 絶対不妊と考えられていたカツプルにも挙児が可 能な時代となってきた.不妊症に悩む力ップルの 約半数に男性側因子が存在しているため，不妊 症の診察?検査は理想的には男性側女性側同時 に進めていくことが望まれる.しかしながら現状 としては，女性が産婦人科をまず受診し産婦人科 の検査や治療が先行された後，婦人科から紹介 されて泌尿器科を受診されることが多いと思われ る.とはいえ，不妊症の原因の約半数が男性側 にある以上，男性生殖医療を担うべき泌尿器科 医の果たす役割は大きい.