道路メンテナンス技術集団の活動について

摘要

全国には，約70万の橋梁，約1万のトンネルがある。1964年の東京オリンピックから50年の歳月が経過し，高度成長期に建設された多くの施設の高齢化が今後急速に進行していく中，これらの施設の維持修繕·更新に取り組んでいくことは喫緊の課題である。このような中，道路の適切な維持管理を図るため，平成25年に改正された道路法を踏まえ，昨年7月より橋梁，トンネルなどについて「5年に1度の近接目視による定期点検を行うこと」を定めた省令が施行された。また，昨年4月に社会資本整備審議会道路分科会からいただいた「道路の老朽化対策の本格実施に関する提言」を踏まえ，産学官のリソース(予算·人材·技術)を最大限投入し，メンテナンスサイクル(点検·診断·措置·記録)の推進に取り組んでいるところである。