日本の民間薬-その63-海松子（カイショウシ)

摘要

チョウセンゴヨウは，本州中部，四国の山地に 自生し，また朝鮮半島，中国東北部，アムール，ウスリーに自生するマツ科（Pinaceae)マツ属 の常緑高木で，樹皮は灰褐色，樹高は30mにも 達する。日本原産で樹高15?20mとなるゴョ ゥマツに五蕖松：P. parvifhra)と同じ五葉の松 で，葉が5本ずつ束生する。大きな球果（松か さ，松ぼっくり）は，卵状長楕円形，長さ9? 15cm,直径5~7cm，果鱗（鱗片の内側にある 茶色い殻）は菱形か鱗状卵形で種子（胚乳）があ る。種子は卵状三角形で大きく，長さ約12mm， 翼がない。開花期は5月，結実期は10~11月。