竹芝デッキ(港歩行者専用道第8号線)の設計·施工

摘要

今，日本の都市部，特に主要な駅前ではどこも様々な大規模再開発が進み，既存の建造物と新しい建造物が錯綜し，何層にも複層化する都市のかたちが定型化しつつある.新型コロナウィルスの影響により，都市構造が大きく変容しようとしている状況でもあるが，こういった複層化した都市をベースに新たな都市構造を考えていかなければならない.本稿では，浜松町駅前という東京でも有数の交通結節点としての要所である竹芝地区における歩行者デッキのデザイン検討を伴う詳細設計，施工を通して，都市部インフラが抱える課題に対する1つのアプローチを提示できればと思う.また，都市部の重要な動線ということもあり，本デッキの振動使用性の検証を実施したので，その報告も行う.