多摩川スカイブリッジ

摘要

多摩川スカイブリツジは.国家戦略特SW区域の東京圈の一部として指定されている羽田空港跡地地区(羽田グローバルウイングズ)と川崎市殿町地区(キングスカイフロント)を結ぶ道路のうち,新たな多摩川第1橋として河口部に架橘されるものである.本事業は東京側の環状8号線と川崎側の国道409号を結び，多摩川河口部(0.8KP)を橋梁にて渡河する延長約840m,標準幅員17.3mの道路を整備するものである.道路延長約840 mのうち,多摩川渡河部は橋長約602 mの鋼3徑間連続鋼床版箱桁橋(複合ラーメン)川崎側取付部は橋長72mの鋼2径間連続鈑桁橋としている.多摩川渡河部は，航空法による离さ制限，河川管理者が位置付ける生態系保持空間(広域的にみて貴重な生態系を保全しようとする空間)の保全,多摩川の環境や景観との調和,施工の迅速性および經済性などの総合的な観点から鋼3径間連続鋼床版箱桁橋を採用した.特に多摩川に広がる干潟や，これらを餌源とする鳥類,また水平基調の景観への調和等を考慮し，鋼上部工とrc橋脚を剛結した複合ラーメン捣としている.これにより複合ラーメン橋として中央支間長約240 mと国内最大でありながら，桁高は7 mまで抑えられ,景観に溶け込んだスレンダーな形状を実現するとともに，鋼重や支承の削滅により經濟性，耐震性に優れた構造となっている.