サバンナ

摘要

今年の梅雨も恐ろしく偏執的な降り方であった。北九州に停 滞し、何十人も押し流す災禍ををもたらすかと思えば、空梅雨 といってよい程降らない地域も あった。こちらは水不足を心配 するほどである。もう記憶の端 切にも残っていないかも知れな いが、冬は冬で車が立ち往生す るほどの豪雪や凍えに苦しむかと思えば、スキー場が開けぬ程、 雪が少ない地域が現出する。つまり、雪も雨も、アメダスで予 測できても、その被害は想像できぬほど天上から極端に、集中的に降ることが多い。どこに出没するか解らぬゲリラに脅え、警戒する時代となった。