Heヘリウムガスヘリウムで需要回復もMRI向け液ヘリ減少止まらす

摘要

2017年の国内ヘリウム販売量は、前年ほぼ横ばいの1010万m~3で推移したとみられる。光ファイバー、半導体といったガスヘリウムがプラスに転じたものの、MRIを主力とする液ヘリウムが減少、トータルでほぼ横ばいの推移となった。ガスヘリウムでは、これまでの需給タイト化の経験からユーザサイドで省ヘリウム化が進んだものの、世界的な情報通信、半導体需要の高まりが光ファイバー、半導体向けの消費量を押し上げた。MRIは、冷凍機付きタイプへのシフトと診療報酬改定を見据え、新規設置が進まないことが影響した。新たなヘリウム用途は出現しておらず、既存用途中心の国内市場には停滞感が漂っている。