大洋州(Oceania)諸国の水産事情(7)

摘要

ニュージーランドは大洋州では最も南に位置する、南緯約34度～48度、東経約166度～180度に広がる面積27万534平方km（日本の約4分の3）の国である。 人口は約403万人、首都はウェリントン(Wellington)人口約18万人である。 図1及び図2ニュージーランドの地図参照。歴史的には1642年、オランダ人探検家タスマンが発見、1769年キャプテンクックが南北両島を探検、1840年英国代表と先住民マオリの伝統的首長との間でワイタンギ条約調印、これによりニュージーランドは英国の植民地となった。 1907年英国自治領、1947年英国議会のウエストミンスター法受託、英国法から独立した立法機能を取得（独立国となり）、英連邦の一員となる。 立憲君主制、元首は英国女王、連邦総督制、議会は1院政である。 経済は、国民1人当たりのGDPが19,955USD（2004年）とオーストラリアより低いが、牧畜が盛んで人口が少ないので効率の良い農業立国で国民生活は豊かである。 地下資源は乏しいが、電力は水力発電が豊富で電気代は安い（日本の約3分の1）という。