先行き不透明感増すも産業ガスの価値を高める if.活動にいささかの変更はない

摘要

「コロナによる活動抑制は解除されてきても、エネルギー高騰、サプラィチェーンの停滞は解消せず、経済環境の行方は厳しく見積もつて備えるべきだ」と太陽日酸永田研二社長は新年度を迎えた日本の経済状況の行方を示唆する。ここにロシアのウクラィナ侵攻がさらに先行きを見えにくくしている。もつとも、不透明感が増すとしても、否、不透明感が増すからこそ同社が果たすベき事業ミッションは従来と変わらない。そのミッションとは産業ガスの価値向上の活動である。グローバル4極の中で、日本事業を担う太陽日酸は、事業構造をより質の高いものにしていく事が求められてきた。「我々が取り組むのは産業ガスの価傭を 高める活動、目に見えていないお客さんの課題を顕在化さ せ、その解決策を提案していくこと。加えてメー力ーとして地道に技術開発を行つていくこと。これは例えば脱炭素に貢献する燃焼アブリヶーションや、排ガス成分を分析して省エネに貢献する提案を行つていくことだ。産業ガスの機能と価僮を認めて頂くことが我々の事業を高度化させる。この方向はいささかも変わることはない」と言い切る。実際、エネルギー価格の上昇は、ガス製造原価や輸送費を押し上げている。「ここは適切に価格転嫁を進めていく。同時にユーザーサィドでもエネルギーコストは上昇しているわけで、我々としてはより一層、ガスの機能でコストダウンに貢献していきたぃ」。