完全ハンズフリーを実現したキャデラックの“Super Cruise”を試す

摘要

スーパークルーズは基本的にカメラで前方を確認しつつ、GPSと地図データを併用して自車位置の正確な把握と安全な走行を実現する。GPSは米Trimble社、地図データは米USHR社との技術提携によるもので、GPSだけでもその精度誤差は2m 以内だという。地図データはLiDARと呼ばれるレーダースキャナーを用いてGMが独自に構築、13万3000マイル（約21万4000km）を実走行して集めたデータを元に作成している。この作業は現在も続いており、約3カ月に一度の割合で更新されるそうだ。地図更新などを含むスーパークルーズに関わるデータはGMの「オンスター」を介してクラウドとやりとりされる。オンスターはGMが1996年から運用を開始した車載テレマティクスサービスで、事故を感知すると自動的に警察や消防に通報するなどのサービスを提供している。スーパークルーズはオンスターのサービスエリアでしか使用することができない。つまり現時点では主に北米のみで展開され、近いうちに中国でもオンスターが利用可能エリアに入るようだが、日本導入はまだしばらく時間がかかりそうだ。