高級車のその上に：ベントレー コンチネンタル フライングスパー(BENTLEY CONTINENTAL FLYING SPUR)

摘要

多くの愛好家に惜しまれながらも命脈を閉じていくブランドもあれば、外国資本を受け入れたことで、飛躍的な成長を遂げるブランドもある。 それがごく最近の英国自動車産業の特徴だ。後者の典型がベントレー。 VWの庇護下でコンチネンタルGTという切れ味鋭い剣を抜いたイギリスの名門は、返す刀で今度はその4ドアサルーンというべきフライングスパーをデビューさせ、高級サルーンの分野で今までにないポジションを築こうとしている。 560ps（411kW）の底知れぬパワーと66.3mkg（650Nm）という凄まじいトルクを湧き出させるW12エンジンも、トルセン式センターデフを持つフルタイム4WDシステムのドライブトレーンも身内のコンチネンタルGT、ひいてはVWフェートンと基本的に同一もの。 だとすればフライングスパーの何が最も新しいかといえば、それは自らの立つポジションだ。