稀少性と本質的価値の対立：ポルシェ カレラGT (PORSCHE CARRERA GT),ポルシェ 911 GT2 (PORSCHE 911 GT2)

摘要

トヨタ·カローラとロータス·エリーゼの違いを明確に定義づける言葉があるとすれば、それは生産台数である。 またこれは作られた時期の違うポルシェの価値を比較するときのモノサシにもなる。 私が昨年末、イギリスのポルシェ専門店、パラゴンを訪れたときのことだが、この生産台数による価値の違いについて店のオーナー、マーク·サンプターとの間で話が盛り上がった。 私たちは特定のモデルの相対価値について議論していたが、私はマークが乗るカレラGTをネタにちょっとからかってみた。 「もし私が自分の993GT2をあと1年も乗っていれば、ひょっとするとイギリス中で一番走行距離が多くて程度の悪いカレラGTと交換できるhじゃないかな？ 追い金なしでね」と。 もちろh、私も本気でそう思ったわけではない。実際の値段の比較は置いておくとして、1990年代の量産911とカレラGTを交換できるというのはあり得ない話に思えた。 でも本当にあり得ないのだろうか？ 確かにGT2といえども基本的には中身がちょっと特別な量産モデルにすぎない。 だが993GT2はその後にポルシェが下した決断によって、ある種のカルト的な存在になったのだ。