CG AWARD 2005 finalists SUV部門：ランドローバー·ディスカバリー3 (LANDROVER DISCOVERY 3)

摘要

ランドローバー·ディスカバリー3がレンジローバー·スポーツよりも上位に選出されているが、実はこの結果、“スポーツ”ではなく仮に標準のレンジローバーを含めて投票したとしても、ディスカバリー3は僅差の2位かもしくは首位を守るかもしれない。 2005年の世界的トレンドのひとつに、中堅モデルが最上級モデルを喰ってしまう下克上がある。この現象は主に高価格車で見られ、たとえばアストン·マーティン·ヴァンキッシュとV8ヴァンテージの関係、ポルシェ911とケイマンSの関係がそれに当たる。 これらはモデル戦略のヒエラルキーを超えて「どちらがより魅力的な個性かなhて、決められない」という領域に入りつつある。 ディスカバリー3はまさにこの現象だ。 性能面を見てもレンジローバーにできてディスカバリー3にできないことはない。 確かにどちらがよりラクシュリーかと問われればレンジローバーを選ぶが、どちらが優れているかと理詰めで考えていくと、あるいはディスカバリー3の方かもしれない。 静粛性、オンロードの乗り心地、ロールの少なさなど、レンジローバーを上回るポイントは少なからず見つかる。 それほど“ディスコ3”の完成度は高いが、写真のHSEは759万円と、プライスの方もそれなりに上昇してしまった。