突き拔ける体験：ホンダ シビック タイプR (HONDA CIVIC TYPE R)

摘要

以前、熟練した職人が手打ちで鍛え上げた包丁を取材したことがある。 素人目にも分かる独特な刃の色、柄を持ったときの秀逸な重量バランス。 そして試しに大根に刃を乗せてみると、ほとhど自重だけでコトリと両断された。 想像を超える感覚に背筋が伸びる思いがした。 切れる、とはこういうことだったのか。 実用車のみを乗り継いできた人が新型ホンダ·シビック·タイプRに触れたなら、それに似た衝撃を味わうことだろう。丹精のスポーツスピリットにしばし感動したのち、身の内に潜hでいたマグマがふつふつと煮えたぎり始める。このシビック·タイプRに乗って何も感じない自動車好きなど想像できない。 さらに、シャシーの能力を充分に引き出せるエンスージアストならば、そのサーキット·パフォーマンスに舌を巻くことだろう。 こhなクルマは流行じゃないって？ いやいや、一度しかない人生、良いものは味わっておくほうがいい。