中性子イメージング装置RADEN（螺鈿）の活用: 中性子ラジオグラフィ／トモグラフィで得られた成果の紹介

摘要

エネルギー分析を行わない手法の需要も見込まれたことから、従来型の中性子ラジオグラフィ／トモグラフィ技術の利用においても、高い性能を発揮できる設計を行った。本装置を含め、MLFの中性子実験装置は、主として年に2回の公募を行う「一般課題」により利用者を募って実験を行っている。2015年度から2019年度前期までに行われた実験期間の1/4程度がエネルギー分析を行わない利用であり、中性子ラジオダラフィ／トモグラフィ技術の利用でも相応の役割を果たしていると考えられる。そこで本稿では、検査手法の一つとして中性子ラジオグラフィ／トモグラフィ技術を検討するための材料を提供するため、このような利用で得られた成果について紹介する。