燃料電池自動車の実証試験

摘要

地球規模の環境保全，都市の環境保全，更には省エネルギーへの要請が強まる中，2002年12月2日，小泉首相ほか関係大臣出席のもと，トヨタ及び本田の燃料電池自動車のリース販売による官庁への納車式が挙行され，政府主導による燃料電池自動車の率先導入が国内外に示された．また，2002年度から首都圏を中心に燃料電池自動車及び燃料電池自動車用水素供給設備の実証研究が，水素·燃料電池実証プロジェクト（JHFC: Japan Hydrogen ＆ Fuel Cell Demonstration Project）として開始された．2003年3月12日には，横浜市鶴見区大黒町に建設されたガレージ，ショールーム，水素ステーション（JHFCパーク）のオープニング式典が挙行され，日本における実車走行試験がスタートした．米国では，2002年1月，PNGV(Partnership for a New Generation of Vehicles)を引き継ぐ形でFreedomCAR (Cooperative Automotive Research)プログラムが発表され，2003年2月5日，ブッシュ大統領により，FreedomCAR を補完するHydrogen Fuel Initiativesプログラムが，発表された．