ガスエンジンの最新動向

摘要

温室効果ガスが原因と思われる気温の上昇と異常気象を防止するため，温室効果ガス（green house effect gas，主にCO_2など）の削減は急務であると考えられている．パリ協定（COP21）が採択され気温上昇を2°Cに抑える目標が設定されたものの，日本の温室効果ガスは1990年に比較し2016年に2.7%増加している．天然ガスはメタンが主成分であり，ガソリンや軽油と比較して発熱量当たりのCO_2発生量が少ないので，天然ガスで動くガスエンジンは温室効果ガス低減に有効である．アメリカで開発されたシェール（頁岩）ガスによって，アメリカが世界最大の天然ガスの生産国になった．天然ガスの埋蔵量には余裕があると考えられる．また，中国や東南アジアの天然ガス市場が拡大している．ガスエンジンのサイズ毎に最新動向を記述する．