見聞記 第9回欧州連続鋳造会議に参加して

摘要

2017年6月26～29日にオーストリアのウィーンで開催された第9回欧州連続鋳造会議（9th European Continuous Casting Conference，略称ECCC）に参加した．ECCCは，欧州を中心とした連続鋳造（製鉄プロセスの中で溶鋼を固めて鋼の鋳造片を作る工程）分野の研究者·技術者が集まり，連続鋳造プロセスの現状と今後の進展に関する情報交換を行う国際会議であり，3～4年毎に欧州で開催されている．これまで，フィレンツェ（1991年），デュッセルドルフ（1994年，2011年），マドリード（1998年），バーミンガム（2002年），ニース（2005年），リッチョーネ（2008年），グラーツ（2014年）で開催されている．The Austrian Society for Metallurgy and Materials（略称ASMET）がオーガナイザーを務め，当社グループ会社のPrimetals Technologiesが筆頭スポンサーの1社を担った．今回のECCCは3rd European Steel Technology ＆ Application Days（略称ESTAD）と同時開催となり，参加者は約1，000 名にのぼった．参加者は両会議を自由に公聴することが可能であった．また，同会議では，50社の製鉄機械メーカーによる製鉄関連技術の展示ブースが設けられ，最新の技術動向や製品情報を入手できる場も設けられていた．