CO_2地中貯留(CCS)と社会受容

摘要

2015年のCOP21で締結されたパリ協定では，21世紀末の地球表面の平均気温の上昇を産業革命以前と比較して2°C以内に抑えることを目標とし，1.5°Cを努力目標としている．その後に発表された国際エネルギー機関(IEA)の報告書では，2°C以内の達成のためには，2060年までの累積CO_2削減量の14%，2060年時におけるCO_2削減量の16%をCO_2地中貯留(CCS, Carbon capture and storage)が担う必要があるとの試算が示された．