消防用ノズルから放射される大流量液体噴流の軌跡－放射距離および放射高さに関する簡易式の提案

摘要

米国では，石油化学コンビナートなどで発生する大規模火災の消火活動に，放射流量が30，000L／min，放射距離が100m を超える大流量噴流が用いられている。本稿は，そのような大流量噴流システムに関する検証実験の結果を示すとともに，噴流の放射軌跡を見積もるモデルを提案する。解析モデルは，噴流の微小要素に関して抵抗を含めた運動量保存則に基づいて導出している。大流量噴流の放射実験結果について導出した解析モデルの妥当性を示すとともに，実際の消化活動に対して本解析モデルが有用であることを示している。