コヒーレント検出法によるヒト指のレーザ光CT撮像

摘要

本研究では，リウマチ性骨病変早期診断の実現を目指すCDI (Coherent Detection Imaging)光CTの撮像性能を，形態描画性能と定量計測の観点から検証する．まず，形態描画性能を検討するために，ボランティアの視示指PIP関節を光CT，X線CTおよびMRIにより撮像した．これらの画像を比較することで，光CTはサブミリメータの高い空間分解能で骨錦城を描出できることがわかった．次に，定量計測の可能性を示すために，ウレタン樹脂の中にCaCO{sub}3を混ぜた後に凝結させた，CaCO{sub}3 密度の異なる3つの骨ファントムを画像計測した．再構成画像内にROIを設定し，その内部の画素値とCaCO{sub}3密度を比較した結果，両者の間に良好な直線性が存することを確認した．これらの結果は，骨の病態を画素値によって診断することが可能であることを示す．