マンモグラムにおける腫瘤陰影のカテゴリー判定支援システム－解析結果の提示方法の初期的検討

摘要

乳がh検診において，マンモグラムが定着しつつあるが，それに伴い読影医の負担が増大しており，医師の補助を目的とするコンピュータ支援診断(CAD)システムの開発が求められている．これまでに腫瘤の良悪性鑑別に関する研究は，いくつか報告されてきた．しかし結果のみを提示する方法であったため，医師が診断の際にそのCADの出力を反映するのは容易ではない可能性があった．そこで我々は，腫瘤の悪性度の尺度として用いられるカテゴリーを判定し，その結果と共に判定理由も同時に医師に提示するシステムに関する研究を行っている．独自のデータベースとDigital Database for Screening Mammography: DDSMを用いて本手法におけるカテゴリー判定の精度評価を行ったところ，それぞれ76％，62％であった．また出力の提示方法に関する初期的な検討を行った．