スペクトル拡散方式を用いた可視光車車間通信·測距統合システムの試作による一検討（第3報）

摘要

本稿では可視光ブーメラン方式の実験機を試作し，従来の通信機能部だけでなく測距部も実装することで可視光ブーメラン方式において重要要素となる通信と測距を同時に行うことの実現性ついて検証を行う.提案した実験機のシステムでは可視光通信はLEDとフォトダイオードを用いた.スペクトル拡散方式は直接拡散方式を使用し，通信·測距部ではEX-ORゲートとLPFを用いる簡易な方式を用いた.また，送受信部ではレンズを用いて光を集めた.結果から，実験機では測距における誤差が大きく改善の余地があるが，一つのシステムで通信と測距を同時に行うことの実現性が確認された.