ペルー·チチカカ湖上の太陽電池－世界の街角から

摘要

この太陽電池パネルは，フジモリ大統領時代（1990～2000年）に僻地貧困政策の一環として大統領自らがこの地を訪問し、手渡されたということで、先住民は口々にフジモリ前大統領はすばらしい人だと礼賛していました。このように貧困層に絶大な支持のあったフジモリ前大統領は、現政権からは目の敵にされ、リマの警察施設に収監されています。先住民たちは裁判中のフジモリ前大統領にたいして感謝の念を持ち、2011年の大統領選挙に、娘のケイコ·フジモリ（現在、ペルー国会議員で、新党の党首）がぜひ大統領選に出馬して、公民権を停止されている父に代わって当選し、恩赦の形で父を刑務所から出すことを願っています。太陽電池を、このような僻地対策として活用するのはすばらしいことだと思います。しかも、それが日本人の両親を持ち、私たちに親近感のあるフジモリ前大統領によって、今回の太陽電池ブームとはまったく関係なく、1990年代に行われていたのです。エコという名の下で進行している「太陽光発電という名のバブル」とは無関係のすがすがしい話です。