ステッピングモータの最新動向とその駆動装置：小型·高出力·高精度が要求されるFA分野で活躍するHB型ステッピングモータの市場動向、技術動向を解説

摘要

ステッピングモータは、開ループ制御が主流であるが最近閉ループにも使われている。 主な市場は、OA·FA産業機械業界のほか自動車電装機器のアイドル制御やオドメータ用、各種弁駆動用、ビデオカメラ用オートフォーカス·ズームやエアコンのルーバー駆動、磁気記憶装置用、カメラを含む画像処理分野へと広がり現在では市場の7割強が情報機器関連である。 20世紀末の日系メーカーによる生産は、推定5億個であり全体の9割がクローポール形PMである。 残りは技術的関心が高いHB型、1割の5千万個となる。 常に技術話題となるのはHB型であり、また小型、高出力、高精度への一貫した市場要求のため、本稿はFAで活躍するHB型に焦点を当てる。