架線検測装置CATENARY EYEの新技術

摘要

架線検測装置CATENARY EYEは，1号機の実用化からこれまでに継続して多くの機能を開発してきた。主要な機能として，摩耗計測機能·接触力計測機能·アーク離線機能があり，いずれも画像による解析機能として多くの鉄道事業者に納入し，電気鉄道架線設備の保全運用に寄与している。2014年以降，新たに「高速鉄道集電性能評価·診断技術」と「建築限界測定技術」を開発した。「高速鉄道集電性能評価·診断技術」は，接触力計測と離線計測した結果から架線とパンタグラフ間の集電性能を評価する機能で，統計分析を用いた手法を採用した。この機能は，CATENARY EYEを計測装置から診断装置に転換する大きな期待を寄せて開発した。また「建築限界測定技術」は，従来のレーザ手法ではなく画像を用いた新たな計測手法を採用した。