花き仲卸業者向け業務支援システム

摘要

花き業界を取り巻く環境は大きく変化しようとしている。バブル崩壊後もカーデニンクブームの追い風を受け，鉢物·園芸品を中心に増加を続けてきた花き需要もピークの段階を過ぎ，落ち着きを見せ始めている。 また，近年のデフレ傾向や消費者の需要の変化から低価格を売りにした商品も積極的に市場に投入され，花きの販売単価も下がってきている。利益追求のために花き流通業者はいっそうのコスト削減が求められている。 このような背景のもと，花き卸売市場てはインターネットをはじめとした情報技術の導入により，業務効率の向上に積極的な取り組みをみせる市場も増えてきている。 このような動きは，市場内の業務効率の改善という意味だけてなく，生産者や買参人といった取引先へのサービス強化を推し進める上でも，今後いっそう加速すると思われる。 さて，仲卸業者に目を向けると情報化に関心はあるものの情報設備への投資には，ちゆうちょしがちな感がある。 資金的な面だけてなく，情報技術あるいは情報機器に精通した従業員が少ないことも導入を阻害している1つの要因てあろう。 本稿では，仲卸業者からのニーズに答えるべく当社で製作した「花き仲卸業者向け業務支援システム」について紹介する。