プラント用ソフトウェア：運転訓練シミュレータ

摘要

運転訓練シミュレータは、石油精製、石油化学、化学、鉄鋼などのプロセス産業で、プラントと同等な運転操作環境を用意して、プラントのスタートアップ·シャットダウン操作、異常時への対応操作、銘柄切替等の非定常操作を仮想的に実施し、オペレータの運転操作への習熟のために使われるシステムである。 プラントは原料や生成物質が反応器やパイプ、タンクなどの装置のなかにあって通常は見ることができない。 温度計や圧力計などのセンサーを通じて集められた情報をもとに、DCS（分散制御システム）の画面から間接的にプラント内の状況を知ることになる。 オペレータはこのDCSを操作してプラントを運転する。 運転訓練シミュレータではこのプラントの代わりに、仮想プラントとしてダイナミックシミュレータが使われ、これが心臓部となる。 本稿ではプラントシミュレータVisual Modelerを使用した運転訓練シミュレータを紹介する。 なお、ここでは紙面の都合でVisual Modelerについてくわしく説明することができない。 文献(1)を参考にしていただきたい。