石油精製·石油化学プラントの配管と装置：保全－泡消火設備の混合装置周辺機器について（泡消火薬剤、泡消火薬剤タンク、混合器等の解説）

摘要

大量の引火性液体を貯蔵、製造、取り扱う石油精製·石油化学プラントに設置される消火設備として最も有効なものは泡消火設備であり、プラント施設の規模、防護対象物の形状や引火性液体の種類に合わせて様々な設備形態のものが数多く設置されている。 しかしながら、泡消火設備は非常用の設備であるので生産設備のように常時運転されているものではない。 そのため、設備の操作習熟度や健全性を維持することが課題となり、これを是正するため「危険物の規制に関する規則の一部を改正する省令（平成17年総務省令第3号）」が公布され、固定式の泡消火設備を設ける屋外タンク貯蔵施設に対する、いわゆる一体点検が平成18年4月1日から施行された。 ここでは、一体点検に絡め、泡消火設備の心臓部トを解説する。