水道用ライニング鋼管等の生産実績と市場動向②

摘要

耐熱性塩ビライニング鋼管は、銅管や亜鉛めっき鋼管（SGPW、SGP白管）に替る耐食·耐熱管材として、昭和50年（1975年）に上市された。 用途的には給湯、温水、冷温水配管に使用されるが、温度的には常用使用温度·85°C以下となっている（温泉の引湯管に使用されることもある）。最初の規格化は昭和63年（1988年）で、当協会規格·WSP 043（給湯用塩化ビニルライニング鋼管／C-VA）として制定された。 これによって、公共工事、民間工事の両面にわたって需要増加が進hだが、水道事業体からの要請もあり、更に平成7年（1995年）には、JWWAK140として日本水道協会規格に制定されている。 ②官公庁の仕様化状況官公庁仕様化については、平成5年に建設省（当時）の機械設備工事共通仕様書（配管工事）に給湯用の配管材料として規定（列記）され、平成9年には冷温水用として規定（列記）された。 他の官公庁の場合は、平成6年から一斉に仕様化することとなったが、郵政省（当時）と東京都については、平成5年以前に既に仕様化している。 耐熱塩ビライニング鋼管の構造と寸法を第1図に示す。