高耐候性硬質ポリ塩化ビニル管·継手

摘要

工場配管における配管劣化による漏えい事故は、社会的責任の観点、あるいはBCPの観点から、十分な対策が求められている。企業は漏えい予防に対する関心を深め、工場配管に適切な維持管理を加え、長寿命で安心して使用できる配管材を求めている。加えて、水質汚濁防止法の改正（平成24年6月施行）により、排水、薬液の地中への漏えい防止や点検義務が求められたことで、漏えい点検を行いやすい屋外地上配管（架空配管）を選択することが多くなっており、耐候性を有する塩化ビニル管へのニーズが高まっている。当社では、塩化ビニル管の特性をそのままに、屋外配管においても紫外線による物性の低下を防止する配管材料として、耐候性向上樹脂を外層に有する『エスロンUVストロング』（以下、UVストロングと記載）を開発した。本稿では、このUVストロングについて紹介する。