データで見るコンテナの生産と輸送-20ftと肩を並べる40ftコンテナの利用率

摘要

現在のコンテナ生産は日本から海外に移ってしまったといわれるが、具体的にどこでどの程度生産しているかを見てみよう。 1983年と2000年における、世界のコンテナ生産実績を表に示す（Containerisation International調べ）。 この17年間で、アジア、特に中国への集中が著しいことと、日本での生産量がはばゼロになったことに注目。 これは、人件費その他の経費の安さもさることながら、コンテナの売買·リースは米ドル建てで行われることが多いことも要因の一つ。 対米ドルの為替リスクが少ない、特に弱含hでいる通貨の国でコンテナ生産が行われやすいのだ。 中国の為替制度は管理変動相場制で、中国人民銀行による市場介入によってドル·ペッグ（04年4月現在、概ね1ドル＝8.3元）を維持しており、コンテナ生産·取引に好都合といえる。