個別対応が困難な課題に共通化で取り組み

摘要

国連の車両等の型式認定相互承認協定対象が順次、拡大される中で、車体生産分野でもこれに向けた対応などに迫られている。トレーラへのROC（横転抑制装置）義務づけなども一例だが、1台ごとにユーザーの要望にもとづいた商品化が前提となる特種単にとって、ひとつひとつの基準適合は大きな課題。企業規模が比較的小さい特種車メーカー（架装メーカー）が多いだけに、その対応はより難しくなる。昨年7月に施行された座席に関する耐衝撃強度の強化もそのひとつで、中小企業では対応に苦慮する問題に直面した。こうしたことから日本自動車車体工業会では、関係分野の企業が参画する特種部会でこの対応に取り組み、さし当たって1人掛けシートについての車工会規格（JABIA規格）などを制定、関係業界としての取り組みを通じた組織強化につないでいる．