難脱着性溶剤濃縮装置--T/＃8805－SC－Hソルベントクリーン「高温クリーニングシステム」

摘要

地球規模での大気汚染が叫ばれている今日、光化学反応によりオキシダントを生成する原因物質の一つである揮発性有機化合物（Votatile Organic Compound以下VOCと称す）の排出規制が強化されつつある。 そのため低濃度·大風量のVOC排ガスを吸着材に吸着させ、その何分の一かの加熱空気で脱着させることによる高濃度·低風量に濃縮する技術に関心が高まっている。 しかし、このシステムは半導体や液晶工場からの排気のように高沸点成分を含む排気、或いは重合物質が含まれる排気の処理に対しては、それらの成分の蓄積による性能低下という問題点を有している。 弊社では、吸着した高沸点成分、或いは重合物質等を含む排気を300 deg Cの高温空気にて脱着·再生する「高温クリーニングシステム」を新たに開発した。 このシステムは高沸点物や重合物に対して有効であるばかりでなく、高性能を長期間保つ上でも有用な技術である。