摩擦攪拌接合を用いて作製したサンドイッチ構造プリカーサの曲げ付与と発泡後のアルミニウムフォームコアの気孔形態評価

摘要

多孔質金属であるアルミニウムフォームは，非常に軽量で衝撃吸収性に優れており，自動車や航空機などの構造材料としての利用が期待されている。しかしながら，アルミニウムフォームは引張りや曲げ強度が低く，利用が制限されてしまうという問題がある。この点に関しては，アルミニウムフォームに緻密なアルミニウム板材を接合し，サンドイッチ構造とすることで，アルミニウムフォームの特徴を損なうことなく引張り·曲げ強度の向上を図ることが可能である。また，このアルミニウムフォームコアサンドイッチ構造（Aluminum Foam Core Sandwich，AFS）を実際に構造部材として適用する場合，種々の形状を付与できることが望ましいと考えられる。