国内需要動向について （13年7/8月）

摘要

伸銅品の需要は、本年2月から前年割れで月々減少巾を拡大し、底入れ感がまだ出ていない。 13年7月生産の前年同月比は16.8％減、8月速報では18.4％減と2割に近付く減少巾の拡大で、7ヶ月の前年割れである。 8月の速報量の69,300トンは、昭和58年5月以来の最低量で18年振りの低水準となった。8月速報を品種別に見ると、条製品が大巾に減少したままで底這いを呈している。 銅条は7ヶ月の前年割れで、減少巾を僅かに縮小したが、回復力は乏しい。黄銅条も7ヶ月の前年割れで30％近くにまで減少巾を拡大している。 青銅板条と洋白その他板条は35-50％近い減少と底を這ったままとなっている。 銅棒は4ヶ月、黄銅棒は5ヶ月の前年割れで、それぞれ減少巾を拡大している。 黄銅線も2ヶ月の前年割れで20％近い減少巾となった。 前年を上回ったのは銅管と黄銅管の2品種のみだが、その増加巾は僅かなものとなっている。