金属積層技術を搭載したハイブリッド複合加工機の特徴と加工事例

摘要

近年，従来の除去加工及び変形加工に加え，第3の加工法とも呼ばれる“付加加工”（Additive Manufacturing，AM）が注目されている．この手法によれば，従来の加工法では成しえなかったような形状や機能を有した部品を製造することか可能となる．また，最近の付加加工技術では，樹脂だけではなく金属の造形も可能な装置が増加したこともあり，様々な分野で高付加価値部品を中心にAM技術の普及が進hでいる．Fig.1（a）に示すように，AMによる造形は一般的に層を重ねることで成されるため，平滑な仕上げ面を得ることが難しい．本稿では，ハイブリッド複合加工機について概説し，当機械でのAM技術でInconel，Stellite等の難削材料を使用した高機能部品のアプリケーション事例やニアネットシェイフ知工のアプリケーション事例について紹介する．