多様なレーザ加工要求と最新レーザ加工機－SUPER TURBO-X510MkIII RTCの開発

摘要

当社では，このように多様な素材形状に対するレーザ加工の要求に着目し，従来からの平板加工機の生産性向上の取り組みに加えて，パイプや形鋼および立体成型物のレーザ加工が可能で，かつパイプ構造で要求されるタップ加工の機能を備えた．新しいレーザ加工機SUPER TURBO-X 510MkIII RTC（スーパーターボーX）を開発した．その名称「RTC」が意味するように，通常の平板のレーザ加工に加えて，「R」はロータリーチャックによるパイプ加工，「T」はタブプ加工そして「C」はチャンフアリング（面取り）加工を1台の加工機で可能としている．本稿では，当社がJIMTOF2010会場にて展示をしたこの最新のレーザ加工機の特徴について説明する．図1にSUPER TURBO-X 510MkIII RTCの外観を示す．