ターボ機械（蒸気タービン·ガスタービン）国産化への険しい道のり

摘要

ターボ機械は現代社会において各種産業を支える基幹技術である。この中で、蒸気タービンとガスダービンは現在の発電技術を支える基幹技術となっている。今でこそ、我が国の蒸気ターゼンとガスタービン技術は世界のトップレベルにあるがここに至るまでには先人達の血の滲むような開発努力によるところが大きい。筆者は半世紀にわたりターボ機械の中でも蒸気タービン及びガスタービンの開発、設計、建設に関わり様々な経験を積む機会を得た。この中で初号機を開発する時の失敗経験とその苦闘は今後のターボ機械に関わる技術者の参考になると思い先人達の記録も含め紹介することとした。