電動式可変ピッチ機構を有する小型垂直軸風車の二次元非定常流れ解析

摘要

現代の風力発電を目的とする風車(風力タービン）の形式の主流は3枚翼プロペラ型の水平軸風車であり、その主要課題は大型化と洋上ウィンドファームの推進である。一方、再生可能エネルギーの利用促進を目的として導入された固定価格買取制度は、分散型エネルギーシステム構築の観点から、大小さまざまな規模で多様な新エネルギー源の開発を推進し、その一つとして小型風力発電の開発と普及が期待されている。小型風力発電では、垂直軸風車が比較的多く開発されており、都市部での設置を考慮した風車の高効率化、出力安定化、低騷音化、低価格化などが、普及に向けた課題である。