デザイン教育における人間の多様性に対する意識の醸成:デザイン心理学の視点から

摘要

現在，「デザイン」の扱う領域はとても広くなっている．したがって，大学におけるデザイン教育の現場でも，その教育内容は以前とは比べものにならないほど広範囲になっている．因みに，私の所属する千葉大学デザイン学科には，現時点で3つの教育研究領域（生産システム，情報コミュニケーション，環境ヒューマノミクス）があり，それぞれ4つの研究室が設置されているので，計12の研究室（製品デザイン，デザインマネージメント，材料計画，意匠形態学；コミュニケーションデザイン，人間情報科学，デザイン心理学，コマーシャルデザイン；環境デザイン，人間生活工学，デザイン文化計画，コンテクスチェアルデザイン）が存在し，それぞれ独自の視点から教育研究活動を行っている（各研究室は全く無関係に活動しているわけではなく，折に触れてお互い連携を取っているのはもちろhのことである）．