M．E．シュヴルール著色彩の同時対比の法則とその応用

摘要

454．すべての無地の壁紙あるいは第2のカテゴリー（羽7，本誌前号p．407）に属する壁紙には，縁取りを付けることができる．縁取りは，色や模様において，それに囲まれる紙より一般に暗く複雑でなければならない．二つの壁紙の組合せは，それらが引き起こすことが可能な効果に，きわめて大きな影響を及ぼす．なぜをら，それぞれの壁紙は，美しい色や良い趣味の模様で飾られているかもしれないが，組合せが対比の法則に合っていないために，その効果は平凡であるかあるいは悪いことさえあるからである．私はこの問題に第V部で立ち戻ることにする．この章は，縁取りそのものを考察することだけに当てられる．