五感に訴えるデザイン＝ホンモノが伝える空間のメッセコジ

摘要

コンピューターの進化により空間表現はモニター等の二次元においては，もはや現実のものか否かは判別がつかないほどである．しかし人は，「現実の空間」を体験する時，触れるその触感で素材の質感を認知するばかりではなく．伝わる五感のすべての感覚を通してホンモノかニセモノか，人の手がかかっているか否かを判断することができる．この人間の持っている“感性”をもって他の表現方法では伝えることのできない人の心の深い琴線にメッセージを伝えることが出来るのが空間デザインのダイナミズムであると思う．