ウオーターカラーイリュージョンによる知覚的白さの向上

摘要

白色度の異なる用紙に有彩色2色を用いて「ウオーターカラーイリュージョン（水彩錯視）」による図柄を描き，その図柄の知覚的白さを比較する実験を行い，知覚的白さを上げる色の組み合わせを検討した．①実験場所·被験者東京家政学院大学女子学生15名（19～20歳）②試料白色度の異なる5種類の用紙（Nip上質グリーン70，okマットカード，ニューVマット，アラベール，ゴールデンマット）ごとに，有彩色2色10パターン（青－ピンク、青－黄、赤－緑、赤－青、青－橙）の図柄を描いたもの25枚．有彩色の表記は（内側の色）－（外側の色）を表す．③観察時期 2010年12月④観察条件 補助標準イルミナントC（北空昼光、晴天の日），観察時間10時～14時，太陽光での観察を心掛けた．⑤質問内容 用紙の白さの順位を聞く．用紙ごとに白いと感じる色の組み合わせの順位を聞く．各用紙で，一番白いと感じた図柄5パターンの白さの順位を聞く．