Crude to Chemicals 燃料油から石化製品へ

摘要

原油価格の変動に伴い，エチレンやプロピレンなど石油化学（基礎）製品の原料となるナフサ価格も大きく変動し，石化産業全体に大きな影響を与えてきた。特に北米でのシヱ一ルオイル革命により2017年時点で北·中·南米のエチレン系誘導品生産能力は世界の25 %を占めるまでになった。また中国のCoal to Olefinなど石炭を原料とした石油化学の進展が石化製品の世界需給に大きなインパクトを与えている。日本においてもガソリン需要の減衰を背景に，燃料油から石化製品へのシフトが叫ばれており石油精製，石化ブラントの協業連携含めさまざまな検討がなされている。