スクリュープレス

摘要

スクリュープレスは，連続式の圧搾脱水装置の一種と見ることができる．一般的な構造は外筒スクリーンの内部にスクリュー軸が設けられ，入口から出口に向かって，スクリューの軸径あるいは外筒スクリーンの径を変化させることによって，両者による間隙を徐々にせばめ，入口から出口に向かい容積を減少させたものとなっている．外筒スクリーンとスクリュー軸との間隙に投入した原液を，低速回転するスクリューにより入口から出口に向かい移送しながら，容積変化による内部圧力の上昇により圧搾脱水する．ろ材はパンチングメタルなど比較的目開きの粗いものを用いることや，高圧の発生が容易であることなどから，古くはエキスペラーとも呼ばれ主に搾油装置として使用していた．処理対象液としては繊維質の多い，果汁，魚肉，製紙関連の原液などが適する．また，廃水処理での汚泥脱水が盛hになるに従い，スクリュープレスの簡単な構造やろ材の洗浄水がほとhど不要なところが注目され，汚泥を高分子凝集剤で凝集しスクリュープレスで脱水するケースが多くなり，化学工業·食品工業のほか各種廃水処理汚泥の脱水機としても広く使用されるようになってきた．ここでは主に，汚泥用脱水機について，記述する．