ニッチもさっちも単館で

摘要

ことしの夏は，キング·アーサー,ハリーポッター，シュレック，リディック，ポケモン，ハットリクンなどマスコミで大宣伝した，ヤング向けばかり目立つ映画街ですが，じっくり大人が観るに足る作品も単館（大都市で1館くらい）で公開しているのが，特徴でしょう。で，以下単館上映ものを取り上げます。 まず「トスカーナーの休日」（米03）はイタリアを扱った米国映画ですが,南欧色を上手く出した佳作でした。 主人公ダイアン·レインはニューヨーク在住のちょっと売れたライター·ところが，亭主から急な離婚通告，その失意を癒すべくイタリア旅行へ。 アメリカのキャリアウーマンがイタリア旅行中，恋に落ちるドラマは「愛の泉」（米54）やキャサリン·ヘップバーンの「旅情」（米55）などが有名ですが，この映画はそのパターンをひとひねりした面白いものでした。